Home > Vim Hacks

Vim Hacks Archive

Hack #128: neocomplcache Hacks(3) キーワード補完

三回目の今回はneocomplcacheのキーワード補完と拡張プラグインを解説します。

キーワード補完とは

neocomplcacheのキーワード補完は、<C-n><C-p>で呼び出すことのできるVim組み込みのキーワード補完を模倣して設計されています。 言語ごとにキーワードパターンを定義して、一括して候補を検索できるのが最大の特徴です。 使用するキーワードパターンはg:NeoComplCache_KeywordPatternsで定義されています。

pluginとcomplfuncの違い

neocomplcacheには補完候補を収集するために、pluginとcomplfuncという二つの拡張プラグインが存在します。 それぞれ、autoload/neocomplcache/pluginautoload/neocomplcache/complfuncに配置します。 pluginはkeyword_complete.vimから一括して呼びだされる拡張プラグインで、単純なため実装が比較的簡単です。 complfuncは補完開始位置を拡張プラグイン側で計算しないといけません。 その代わり、補完開始位置は自由に決定できるので、ファイル名補完のような複雑な補完を実装できます。 初期のneocomplcacheでは、complfuncは一つのプラグインしか呼べないという制限がありました。 現在のバージョンでは、complfuncの候補も統合できるように改良されているため、そのような制限はありません。

標準添付のplugin

buffer_complete.vim

開いているバッファから補完候補を収集するプラグインです。バッファ内の単語を解析することで、使用頻度の学習も行います。

dictionary_complete.vim

g:NeoComplCache_DictionaryFileTypeListsから補完候補を収集するプラグインです。

include_complete.vim

バッファで開いているインクルードファイルから補完候補を収集するプラグインです。Vimにもインクルード補完はありますが、より拡張されています。

snippets_complete.vim

スニペットを補完するプラグインです。補完するだけではなく、単体でスニペット展開プラグインとしても動作します。

syntax_complete.vim

シンタックスファイルからキーワードを補完するプラグインです。Vim標準添付のsyntaxcomplete.vimよりも高機能であり、結果をキャッシュするので高速です。複雑なTeXのシンタックスも解析できます。

tags_complete.vim

タグファイルからキーワードを補完するプラグインです。

標準添付のcomplfunc

completefunc_complete.vim

補完関数を登録することで、自動呼び出しするプラグインです。neocomplcacheはcompletefuncを上書きしてしまうので、その対策に使えます。 手動補完として補完関数を個別に呼び出しすることもできます。

filename_complete.vim

ファイル名を補完するプラグインです。詳しい解説は、[Hack #119: neocomplcache Hacks(2) オムニ補完]を参照してください。

keyword_complete.vim

pluginから候補を収集し、キーワードを補完するプラグインです。

omni_complete.vim

オムニ補完を呼び出し、候補を収集するプラグインです。詳しい解説は、[Hack #119: neocomplcache Hacks(2) オムニ補完]を参照してください。

vim_complete.vim

Vimのオムニ補完機能を提供するプラグインです。Vim標準の<C-x><C-v>よりも機能が拡張されていて、ローカル変数や引数の補完も可能です。

Shougo

Hack #127: !を含む外部コマンドを実行する

問題

UNIXのechoコマンドで"hello!"と表示させる必要があるとします。Vimの:!を使えば出来そうな気がします。試してみましょう。

:!echo helloecho 'echo echo 1'
[No write since last change]
helloecho echo echo 1

なにやら狂ったような返答がきました。これは一体…。

※ 実行結果は人によって異なります。

解決

次のようにして!をエスケープします。

:!echo hello\!
[No write since last change]
hello!

次のようにしても、エスケープされませんのでご注意ください。

:!’echo hello!’

解説

ヘルプ:h :!によると、:!の中での!は前回実行した:!の引数になるそうです。 迷惑でしかない恐ろしい仕様です。('cpoptions'に依存するようです)

プラギンを作るときにハマる仕様です。:!を使うときによくわからない挙動があれば、まずは!のエスケープ漏れがないか確認してみましょう。

ujihisa

Hack #126: クリップボードを利用する

問題1

ふつうのテキストエディタであれば クリップボードにあるテキストがペーストされ、 コピーしたテキストはクリップボードに保存されます。

しかしVimではコピー/ペーストされるテキストは レジスタと呼ばれるVim内部の領域から読み書きされるため、 そのようにはなっていません。

クリップボードに対してコピー/ペーストを行なうにはどうすればよいのでしょうか。

解決方法1

Vimには クリップボードを表す仮想的なレジスタ"*があるため、 コピー/ペーストする際にそのレジスタを使用するよう指定します。 例えばクリップボードへ1行分のテキストをコピーする場合は 以下のコマンドを入力します:

"*Y

クリップボードからテキストをペーストする場合は 以下のコマンドを入力します:

"*p

問題2

Vimからクリップボードにアクセスする方法は分かりました。 しかし毎回"*を指定しなければならず、入力が面倒です。 Vim内でテキストのコピー/ペーストを行なう場合に、 何も指定しなくても自動的にクリップボードを利用するようにできないでしょうか。

解決方法2

以下のコマンドを実行します:

:set clipboard=unnamed

この設定を行なうと、 特にレジスタを指定せずにコピー/ペーストを行なった場合は クリップボードを利用するようになります。

また、xtermなどのX Window System下のアプリケーションでは 選択されたテキストが自動的にクリップボードへコピーされます。 VimのVisual modeでも同様の挙動にしたい場合は以下のコマンドを実行します。

:set clipboard=autoselect

もし両方の挙動が必要な場合は以下のように値をコンマ(,)区切りで指定します:

:set clipboard=unnamed,autoselect

問題3

基本的にGUI版のVimでしかクリップボードに関する機能は利用できません。 つまり、諸事情で端末エミュレータ内でVimを利用している場合は クリップボード関連の機能は使えません。

幸いなことに、 一部の環境ではクリップボードにアクセスするためのコマンドがあります。 例えばMac OS Xの場合はpbcopy/pbpasteでクリップボードの読み書きができるため、 :read !pbpasteなどとすればクリップボードの内容を取り込むことが できます。

しかしこのようなコマンドは入力が煩雑ですし、 何よりd/p/yのような Vim本来の操作と比べると不便です。 どうにかして"*と同様の操作性を実現できないでしょうか。

解決方法3

fakeclipを使います。 このプラグインをインストールすると Cygwin、Mac OS X、X Window Systemの非GUI版Vimでも "*Y"*pなどの操作ができるようになります (バージョン0.2.6現在)。

解説

Q. なぜ"*Yのようなまどろっこしい操作になっているのですか?

A. 祖先のviが生まれた頃にクリップボードなんてものはなかったからです。

Q. なぜ:set clipboard=unnamedがデフォルトでないのですか?

A. Vimのデフォルト設定は可能な限りviライクだからです。 そして祖先のviが生まれた頃にクリップボードなんてものはなかったからです。

参考資料

kana

Hack #125: 矩形選択で自由に移動する

Vim は <C-v> で矩形選択を行うことができます。非常に便利な機能ですが、矩形の端の行の行末にテキストがない場合、選択が困難、もしくは不可能になってしまう場合があります。これは設定で回避できます。

設定

以下の設定を行います。

set virtualedit+=block

この設定を行うことで、矩形選択中は行末にテキストがなくてもカーソルを行末以降に移動させることができるようになります。

解説

'virtualedit' オプションは、仮想編集を有効にするモードを設定するオプションです。仮想編集中は実際に文字がないところへカーソルを移動させることができます。つまり、タブ文字の内部や行末より後ろへカーソルを移動させることができるようになります。ただしファイルの末尾以降の行へは移動できません。

また、'virtualedit' オプションはカンマ区切りの値を指定するオプションで、+= を使っていたのはそのためです。他にも insert(Insert mode で仮想編集を有効にする) や all(全てのモードで仮想編集を有効にする) が指定でき、他にはちょっと変わった値として onemore(行末の1文字先までカーソルを移動できるようにする) が指定できます。

thinca

Hack #124: Vimで非同期実行を行う

VimがEmacsと比較して一番劣っている機能として、コマンドの非同期実行があげられます。ここでは現状のコマンド実行の問題点とEmacsとの比較、その解決方法について議論を行います。

Vimのコマンド実行の欠点

Vimはsystem():readを用いて外部コマンドを実行し、その結果を得ることができます。これは非常に便利なのですが、Vimが起動した外部コマンドの終了を待ち合わせるため、Vimが停止してしまうという欠点があります。これは特にquickrunや:makeを実行しているときに問題となります。プログラムをバックグラウンドで実行すれば、終了を待ち合わせずにすみますが、それでは結果がとれません。さらにWindows上のGVimの場合、外部コマンドを実行するたびにDOS窓が開いて煩わしいです。 処理内容がシェルに依存するという欠点もあります。たとえば、Windowsでプログラムを起動するためには適切にエスケープしなければいけません。

Emacsとの比較

対するEmacsはどうでしょう。Emacsでは、start-process関数を用いてプロセスを生成することにより、コマンドを非同期的に実行できます。 comint-modeでもこれを用いてインタプリタを起動し、非同期で通信しています。 ただし、Emacsにはマルチスレッド関数がありません。全ての処理はシングルスレッドです。

外部インタフェースの欠点

RubyやPerl, Pythonといった外部インタフェースを用いるという解決策もあります。 しかし、外部インタフェースは通常のVimScriptとは文法が異なるため、連携が非常にややこしいです。時折フリーズしたり、エラーが起こったときにデバッグしづらいという欠点もあります。さらに、すべての環境で使えるわけでもありません。インストールしているRubyやPerl, Pythonのバージョンにも依存するなど、 非同期に通信するためだけに外部インタフェースを用いるのは大げさすぎます。 ただし外部インタフェース内ではマルチスレッドが使えるので、真の非同期通信をするためには、外部インタフェースを用いるほかありません。

vimprocについて

外部ライブラリであるvimprocを用いて外部コマンドと通信すれば、上記に挙げたほとんどの欠点が解消されます。 vimprocとはYukihiro Nakadairaさんが開発している、優れた非同期実行ライブラリです。私が改良したものをgithub上で開発しています。 http://github.com/Shougo/vimproc/tree/master ソースからコンパイルしてVimのautoloadディレクトリに、「proc.soまたはproc.dll」と「vimproc.vim」をコピーすれば準備完了です。

ここでは、vimprocで実装されているvimproc#system関数を紹介します。これは、標準のsystem関数を置き換えることができます。 ただしシェルを起動しないので、シェルの内部コマンドは動作しません。パイプやリダイレクトも動かないので注意してください。 パイプやリダイレクトについては、今後実装予定です。 let l:result = vimproc#system('ls') vimprocを駆使すれば非同期実行をエミュレーションできますが、スレッドの存在しないVimでは使い方がとてもややこしいので、ここでは説明を省略します。 興味がある場合にはvimprocのtestディレクトリにあるサンプルスクリプトを参照してください。 ネットワーク通信もできるので、Twit.vimみたいなプログラムも簡単に作成できます。 いずれはcomint-modeのように、インタプリタ実行機能を統合させたいと思っています。 ちなみにVimScriptでのシェル実装であるvimshellでも、vimprocを用いて非同期実行を行っています。

その他の非同期実行ライブラリ

その他のライブラリとして、vimprocやvimshellをもとにNico Raffatoさんが製作しているConqueというプラグインがあり、とても精力的に開発されています。Emacsのansi-term.elを目標にしているようで、動作が散漫なのが欠点ですが、多機能のようなので使用してみるといいかもしれません。

CursorHoldイベントの落とし穴

しかも、Vimには指定された時間が経過したら関数を呼び出すタイマー機能がありません。 CursorHoldICursorHoldイベントで代用するという手がありますが、これにはイベントごとに時間を設定できない、 ポップアップが表示されているときは呼ばれない、カーソルが動くまで呼ばれないといった欠点があります。 この欠点は本質的に回避不能です。Vim本体にタイマー実行機能が搭載されるのを待つしかありません。

clientserver機能を使う

Vimのclientserver機能を用いると、処理が完了した際に機能を呼び出すコールバック機能を実装することが可能です。 ただし、X環境が必要になります。Windows上でも使用できますが、あらかじめ別のVimを用意しておく必要があります。詳しくは:help clientserverを参照してください。

Shougo

Hack #123: VimでSKK日本語入力環境を実現する

Emacsでは様々な日本語入力のプラグインがあります。
Vimでもkeymapなどの設定をいじれば可能ですが、
あまりkeymapファイルをいじった人は少ないでしょう。
そこでVimプラグインで日本語入力を実現しようと開発された、skk.vimを紹介します。

概要

skk.vimはYagi Noriaki氏によって作られたVimで日本語入力を実現するプラグインで、以下のような特徴を持ちます。

  • SKKによる日本語入力を実現する
  • so skk.vimのみで動作する (Windows環境では辞書ファイルのパスが異なるため、別途設定を.vimrcに書く必要があります)
  • 軽い

SKKについて簡単に説明すると、形態素解析(文節の区切り)をSKK自身が行わず、
使用者自身が行うように矯正することで、実装が簡単であり、
かつ慣れれば高速で正確なかな漢字変換が行えるInput Methodです。

形態素解析を行わないことで軽い動作を実現し、 かつ自分の意図した変換結果を得られやすいとされています。
詳しくは各自Wikipediaを見るなりググったりしてください。

導入

SKKの辞書を用意する

ここからダウンロードするか、Linuxだったら

skkdic skkdic-extra

のようなパッケージが用意されていればそれをインストールしてください。

skk.vim インストール

普通のVimプラグインと違いはありません。
www.vim.orgから最新版をダウンロードして解凍してVimのディレクトリにインストールするだけです。

メリット

  • sshのリモートホスト先で日本語入力ができない時もVim上で日本語を入力できる
  • 軽い
  • 自分の意図にあった変換をしてくれる(かもしれない)

デメリット

  • 他のInput Methodには戻れない
  • SKK信者でVim信者Vimmerは母数的に考えて少ない(要出典)

・・・はネタとして

  • Vimでしか使えない

MacならAquaSKK、Windowsならskkime、Linuxならuim-skkやscim-skkなど、
それぞれのOSのIMを変えてしまえばどのアプリケーションでも使えます。 ただ上で言った「sshのリモートホスト先で日本語入力ができない時もVim上で日本語を入力できる」は大きなメリットだと思います。
緊急時に備えてインストールしておくのもアリかもしれません。

  • SKKは人によっては慣れが必要かもしれない

SKKでもmecab-skkservというものを使えば普通の日本語入力と似た環境を手に入れられますが、残念ながらskk.vimはskkserv非対応です。

これまでのあらすじ

しかしskk.vimには一つ問題があり、 それはもう作者によるメンテナンスが行われていないことです。
skk.vimにはファンも多く、インターネット上でも野良パッチが散見されますが、
それらは本家にマージされることはなく www.vim.orgでの最終更新日は2006年10月15日で止まっています。

そんな中私はこの状況をなんとかしたいといった気持ちはまったくなく、
ふとした思いつきからGithubにskk.vimの改良版を登録し、それが一部の人の反響を受けます。(要出典)
気を良くした私は、勢いで作者である八木氏とメールで連絡をし、
ライセンスの確認と、メンテナンスの意志があるか、
また今後作者に無断で登録してしまったリポジトリに継続してコミットしていいかを尋ねました。
八木氏はこれに快く了承して、ライセンスは好きにしていいと仰ってくれました。

無事八木氏の了解が得られ、どんどんskk.vimのパッチをマージしていこうと考えたものの、
skk.vimがVimスクリプトの貧弱な時代に書かれたものだったため、互換性を維持するためのコードが散らばっていました。

ドキュメントはなんとか書いたものの、Vim6時代のコードを知らないために、変更をすることに怖気づいていたところ、
リポジトリのメンバーからもコードを一から書き直す必要があるとの声が高まってきます。
私はそれを喜んで賛成し、skk.vimのメンテナンスを続けることを約束しながらも、結局新しいskk.vimを作ることにしました。

skk7.vim (仮称)

新しいskk.vimは、今現在skk7.vimという仮称のもと開発が行われています。
それは今私のマシン上、完璧クローズドな環境で行われていて、
未だベータ版ですが、近々Githubに登録するつもりです。

しかしskk7.vimというのはあくまで仮称であって、正式名称ではありません。
未だ続々と希望が寄せられているものの、そもそも多数決で決めるのか、独断で決めるのか、それすらも決めていませんでした。

というわけで

  • 新しい名前希望!
    • 決め方は決めるつもり
  • skk.vimかskk7.vimの開発に興味があるなら、私かリポジトリのメンバーになんらかのコンタクトをとってくれれば、すぐにメンバーに招待したい
    • GithubのIDを取得している必要があります
    • 参加表明して何もしなくてもOKな気楽っぷり
    • 気が向いた時に機能追加なり修正を新しいブランチにプッシュしてもらえれば適当に拾ってマージします
  • その他要望等あれば下の連絡先からどうぞ

連絡先

参考リンク

tyru

Hack #122: 行末までヤンクする

問題

カーソル位置から行末まで削除するにはDします。 カーソル位置から行末まで編集する(削除して挿入モードに入る)にはCします。

さて、カーソル位置から行末までヤンクするにはどうすればいいでしょうか。 答えはYではなく、y$です。

VimのYの挙動は、「カーソル行をヤンク」です。カーソル位置より左もまとめてヤンクされてしまいます。 オリジナルのviとの互換性のためか、このような仕様になっているみたいです。 オリジナルのviがなぜこのような仕様になっているかは不明です。

解決

~/.vimrcに以下を記述します。

nnoremap Y y$

これで、Yの挙動がDCと同様に、「カーソル位置から行末までヤンクする」になります。 一貫性がとれる上に、$というとても人間には入力不可能な記号の入力を省略することができ、開発効率の大幅な向上が期待されます。

解説

なお、ヘルプ :h Y を引くと以下のように説明されています。

["x]Y yank [count] lines [into register x] (synonym for yy, |linewise|). If you like "Y" to work from the cursor to the end of line (which is more logical, but not Vi-compatible) use ":map Y y$".

しかし、このやりかたは2点留意事項があります。

  • ヘルプに書いている方法ですと、y$の挙動が上書きされているときに、上書きされた側の挙動で今回定義したYが実行されます。多くの場合それは意図した挙動ではないため、本Hackではmapではなくnoremapとしました
  • ビジュアルモードなどでは今回のYは関係ないため、mapではなくnmapがより好ましいです

組み合わせて、本Hackではnnoremapとしました。

ujihisa

Hack #121: バッファ名をペーストする

問題

ときおりバッファ名をペーストしたいことがあります。 短い名前なら手動で入力しても構いませんし、 ファイルに対応するバッファならばファイル名補完で多少の手間を省けますが、 面倒臭いことには変わりありません。 直接バッファ名をペーストできないでしょうか。

解決方法

Normal modeの場合は以下のコマンドを実行します:

"%p

Insert modeやCommand-line modeの場合は以下のコマンドを入力します:

<C-r>%

上記のコマンドはカレントバッファ名をペーストします。 %の代わりに#を用いると 代替バッファ の名前をペーストします。

解説

上記のコマンドは実際には指定されたレジスタの内容をペーストするコマンドです。 Vimには特殊なレジスタとしてカレントバッファ名や代替バッファ名を表すものがあり、 この二つを組み合わせることで上記のようにバッファ名のペーストができます。

Vimには他にも様々な 特殊レジスタ があるので、一度確認しておくとより便利に使うことができるでしょう。

参考資料

kana

Hack #120: gVim でウィンドウの位置とサイズを記憶する

GUI アプリケーションではよく終了時にウィンドウの位置とサイズを記憶し、次回起動時に復元するものを見かけます。Vim でも設定次第で同様のことが可能です。

設定

.gvimrc に以下のように書きます。

let g:save_window_file = expand('~/.vimwinpos')
augroup SaveWindow
  autocmd!
  autocmd VimLeavePre * call s:save_window()
  function! s:save_window()
    let options = [
      \ 'set columns=' . &columns,
      \ 'set lines=' . &lines,
      \ 'winpos ' . getwinposx() . ' ' . getwinposy(),
      \ ]
    call writefile(options, g:save_window_file)
  endfunction
augroup END

if filereadable(g:save_window_file)
  execute 'source' g:save_window_file
endif

解説

g:save_window_file

この変数で指定するファイルにウィンドウの位置やサイズを保存します。expand() は ~ を $HOME に展開するのに必要で、その必要がない場合はなくても問題ありません。

設定の書き出し

augroup SaveWindow 〜 augroup END で、Vim の終了時に発生するイベントを登録しています。

ここでは Vim の終了時に s:save_window() と言う関数を呼ぶようにしています。そしてこの関数のなかで、g:save_window_file にウィンドウの位置とサイズの情報を Vim スクリプトの形式で書き出しています。

設定の読み出し

最後の if でウィンドウ情報ファイルが存在するかをチェックし、存在した場合はそのファイルを :source で読み込みます。情報ファイルは Vim スクリプトとして書き出されているので、:source するだけで位置とサイズが復元されます。

thinca

Hack #119: neocomplcache Hacks(2)  オムニ補完

二回目の今回はオムニ補完です。AutoComplPopでも自動呼び出しが可能ですが、neocomplcacheでは、それに改良を加え、設定しやすくなっています。

オムニ補完とは

オムニ補完とは、Vim組み込みで用意されている補完とは違い、文脈を解析して行う補完です。関数を'omnifunc'に設定し、<C-x><C-o>のキーシーケンスを入力することで呼び出されます。標準でもいくつかの言語のオムニ補完関数が用意されていますが、ユーザーが自分で定義することができます。

inoremap <expr><C-x><C-o> &filetype == 'vim' ? "\<C-x><C-v><C-p>" : neocomplcache#manual_omni_complete()

私はこのようにキーマッピングを設定し、Vim組み込みのオムニ補完を置き換えています。

拡張機能

neocomplcacheのオムニ補完には次のような拡張機能があります。

自動補完の文脈定義

g:NeoComplCache_OmniPatterns[filetype]を設定すれば、呼び出し条件をカスタマイズしたり、呼び出しを無効化することができます。

多数の言語に対応

AutoComplPopでは標準でPerl/Ruby/html/CSS/Pythoのオムニ補完が可能です。neocomplcacheではPerl以外の確認できたすべての言語に対応しています。キーワードパターンに追加するだけなので、新たな言語に対応させることが容易です。

補完スキップ

g:NeoComplCache_EnableSkipCompletionが1ならば(デフォルト)、候補の取得に時間がかかりすぎる場合、補完をスキップすることができます。

ワイルドカード

ほかの補完と同様、ワイルドカードによる絞り込みに対応しています。

エラーを出さない

特定のオムニ補完では、変な場所で呼び出すとエラーを出したりすることがあります。neocomplcacheではエラーをcatchしているので、neocomplcache内部にバグがない限り、オムニ補完中にエラーになることはありません。

補完環境の厳密な判定

PythonやRubyのオムニ補完は:python:rubyが正常に動作する環境でなければ動作しません。よって、内部で判定しています。

ファイル名補完やバッファ名補完との同時呼び出し

オムニ補完とほかの補完を同時に呼び出せないAutoComplPopとは違い、neocomplcacheのオムニ補完はほかの補完と統合されています。 よって、同時に候補を出すことができるので、さらに便利に使えます。 ただし、オムニ補完の開始パターンが先にマッチした場合、オムニ補完の候補のみが計算されて表示されます。 これはVim自体の仕様です。これを防ぐためには、一度補完のポップアップを閉じて、補完を再呼び出しするしかありません。

キーワードの収集

空文字列でオムニ補完を呼び出してキーワードを収集してキャッシュし、オムニ補完候補として利用することができます。

neocomplcacheからオムニ補完関数を呼び出すときの注意

neocomplcacheは大抵のオムニ補完関数に対応していますが、オムニ補完関数を内部で無理矢理呼んで変換するという動作を行っているので、呼び出す関数によっては補完がうまく働かないことがあります。現在、complete_add()関数を内部で呼んでいる場合には動作がおかしくなることがわかっています。これはオムニ補完関数側がcomplete_add()を呼ばないようにするしかありません。 他に、Rubyのオムニ補完は時々フリーズする現象があることが報告されています。 これはRubyのオムニ補完が外部インタフェースを内部で使用しているためだと思われます。 Vimの外部インタフェース機能は不安定なので、時々エラーをはいたりフリーズすることがあります。 無効にしたい場合は.vimrcで

if !exists('g:NeoComplCache_OmniPatterns')
let g:NeoComplCache_OmniPatterns = {}
endif
let g:NeoComplCache_OmniPatterns['ruby'] = ''

と設定すると、無効にできます。これでは不便なので、Rubyのオムニ補完を書き直してくれる人を現在募集中です。

Shougo

ホーム > Vim Hacks

Search
Feeds
Links
  • 公式
  • 勉強会
  • 情報
  • コミュニティ
  • Meta
    Etc
    Creative Commons License
    This blog is licensed under a Creative Commons License.

    Return to page top